2010年 11月 05日
アイライン |
女性のみなさん、アイラインひいてますか?
恥ずかしながら、わたくし、この年になるまでアイラインをひかずに生きておりました。
「ファンデーションとチークとアイブロウは、やらないわけにいかないからやる……。でも、アイラインは必要性を感じないしなあ……あれ、気休めみたいなもんでしょ?(※鼻をほじりながら言っているイメージ)」
って思ってたのです。
あと、目の粘膜ぎりぎりのところに線をひくっつーのが、どうも生理的に怖くてねえ(どうでもいいですが、電車の中でアイラインひいてる娘さんたちは、ホントすごいと思う。あれ急な揺れとかで目に刺さった事例はないのかね)。
そんなわたくしですが、今はアイライン、ひいとります。
なんでアイラインをひくようになったかと言えば、それはマツコ・デラックスがきっかけなのです。
女装家、コラムニスト、最近では辛口コメンテーターとして活躍しているマツコさん。
彼…いや彼女……めんどくさいなあどっちなんだ! が女装をしていない時の写真をネットで見る機会があったのですが、まあ当然ながらそこにはふつう〜の男性がいるわけです。
まあ、その落差は想像していた範疇のことではあったのですが、このふつう〜の男性をマツコたらしめているものは何か。
はたと思い、じーっと写真を眺めて観察してみると、どうやらそれはアイラインの存在によるところが大きいみたいなんですね。
そういや、宝くじのポスターで見る森三中(キャッツ・アイのコスしてるアレ)も、バランスアップの広告のハリセンボンも、なんかこういつもよりもオンナ度が高い印象を受けたよなあ……。
ファンデーションやチークは、彼女たちもふだんから使ってるはずだから、そうなるとやっぱりアイラインの存在感がものを言ってるのか。
で、実際にアイライナーを買ってきてラインをいれてみると、全っ然! ホントに全然違うんですねー。まぶたをもちあげて、睫毛の生え際の内側に細くラインを入れるだけで、目元の印象が変わること変わること。
こんな細い線なのにねえ……と毎朝、その目立たないようで間違いない仕事ぶりに感嘆しているわけです。
さて、なんでこの話をしているのかと言うと。
3日に「和田誠の仕事展」を見に渋谷のたばこと塩の博物館へ行ってきました。
これまでの絵、ポスター、描きおろしの作品もたっぷり見られ、まさに古びない現役感にあふれた展示にひたすらうならされていたのですが、会場内で和田さんの制作風景を撮ったビデオを見られるコーナーがありました。
もうあらかたできあがっている絵に、資料の写真を見ながら少しずつ手を加える和田さん。
たばこを加えたくちびるに細く白いラインを入れ、手にしたオブジェに陰を入れていくと、絵にどんどん奥行きと深みが現れていくんですねー。
最後に、絵のすみに小さくサインを入れ、「よーしできた」とカメラに絵を向けた時、あらかたできていると思っていた絵は、さらにそこから進化したものとなっていました。
絵も当然よかったのですが、わたしはその映像に激しく感動。
描いている本人以外には、見えないような、気づかないようなところに手をかける。
そういう工夫が最後の仕上がりの底をぐんとあげる。
「えーやってもやんなくても、いっしょじゃ〜ん!」
という鈍さを許さないことが、プロなんだなあ。
たまたま見たのが和田誠さんの仕事ぶりでしたが、ほかのイラストレーター、ミュージシャンでも見えないようなところで勝負してるんだなあと思いました。
恥ずかしながら、わたくし、この年になるまでアイラインをひかずに生きておりました。
「ファンデーションとチークとアイブロウは、やらないわけにいかないからやる……。でも、アイラインは必要性を感じないしなあ……あれ、気休めみたいなもんでしょ?(※鼻をほじりながら言っているイメージ)」
って思ってたのです。
あと、目の粘膜ぎりぎりのところに線をひくっつーのが、どうも生理的に怖くてねえ(どうでもいいですが、電車の中でアイラインひいてる娘さんたちは、ホントすごいと思う。あれ急な揺れとかで目に刺さった事例はないのかね)。
そんなわたくしですが、今はアイライン、ひいとります。
なんでアイラインをひくようになったかと言えば、それはマツコ・デラックスがきっかけなのです。
女装家、コラムニスト、最近では辛口コメンテーターとして活躍しているマツコさん。
彼…いや彼女……めんどくさいなあどっちなんだ! が女装をしていない時の写真をネットで見る機会があったのですが、まあ当然ながらそこにはふつう〜の男性がいるわけです。
まあ、その落差は想像していた範疇のことではあったのですが、このふつう〜の男性をマツコたらしめているものは何か。
はたと思い、じーっと写真を眺めて観察してみると、どうやらそれはアイラインの存在によるところが大きいみたいなんですね。
そういや、宝くじのポスターで見る森三中(キャッツ・アイのコスしてるアレ)も、バランスアップの広告のハリセンボンも、なんかこういつもよりもオンナ度が高い印象を受けたよなあ……。
ファンデーションやチークは、彼女たちもふだんから使ってるはずだから、そうなるとやっぱりアイラインの存在感がものを言ってるのか。
で、実際にアイライナーを買ってきてラインをいれてみると、全っ然! ホントに全然違うんですねー。まぶたをもちあげて、睫毛の生え際の内側に細くラインを入れるだけで、目元の印象が変わること変わること。
こんな細い線なのにねえ……と毎朝、その目立たないようで間違いない仕事ぶりに感嘆しているわけです。
さて、なんでこの話をしているのかと言うと。
3日に「和田誠の仕事展」を見に渋谷のたばこと塩の博物館へ行ってきました。
これまでの絵、ポスター、描きおろしの作品もたっぷり見られ、まさに古びない現役感にあふれた展示にひたすらうならされていたのですが、会場内で和田さんの制作風景を撮ったビデオを見られるコーナーがありました。
もうあらかたできあがっている絵に、資料の写真を見ながら少しずつ手を加える和田さん。
たばこを加えたくちびるに細く白いラインを入れ、手にしたオブジェに陰を入れていくと、絵にどんどん奥行きと深みが現れていくんですねー。
最後に、絵のすみに小さくサインを入れ、「よーしできた」とカメラに絵を向けた時、あらかたできていると思っていた絵は、さらにそこから進化したものとなっていました。
絵も当然よかったのですが、わたしはその映像に激しく感動。
描いている本人以外には、見えないような、気づかないようなところに手をかける。
そういう工夫が最後の仕上がりの底をぐんとあげる。
「えーやってもやんなくても、いっしょじゃ〜ん!」
という鈍さを許さないことが、プロなんだなあ。
たまたま見たのが和田誠さんの仕事ぶりでしたが、ほかのイラストレーター、ミュージシャンでも見えないようなところで勝負してるんだなあと思いました。
by kittarihattari
| 2010-11-05 11:56
| イラストレーション