2011年 06月 17日
「無常素描」を見た。 |
仕事帰り、渋谷オーディトリウムにドキュメンタリー映画「無常素描」の
先行上映会へ行ってきました。
東日本大震災に関するドキュメンタリーは、気づいたものはできるだけ
見るようにしています。
それはおそらく自分の郷里も被災していながら、今、自分は東京で暮らしていること、
その場にリアルタイムでいなかったこと、あの体験を本当にはわかちあえないことへの
罪悪感からくるものなんだろうなーとは薄々思っていて。
まあ、だからって過剰に自分を責めたりするつもりはまったくないのですけど
「知らないよりはましかなあ……」ともやもやした状態が続いてはいたのです。
で、「無常素描」は、すごくもやもやした映画でした。
こう言うと褒めていないみたいですけど、そんなことはなくて、
でもだからって「感動した!」とかそういう言葉で表現できるタイプのものでもなくて、
「えらいことになっちゃったよなあ……どうしたらいいんだろう……」という
戸惑いが全体から感じられました。
そして、その戸惑いが、わたしにはすごくしっくりきたのですね。
あーそっか、わたしまだまだ戸惑ってるんだな。
つとめて冷静であろうとしてるけど、冷静なわけないよな。
そんなふうに、当たり前の気持ちを当たり前に認識できたように思いました。
とはいえ、この映画の話をツイッターでやりとりしていたら
やはり、実際に震災をとても近くで体感した友人は
「ちょっと見る気にはなれないなあ」ともらしていて。
どっちが良い悪いじゃなくて、震災から100日以上たつけど、
やっぱりそうなんだよなあと思ったのでした。
先行上映会へ行ってきました。
東日本大震災に関するドキュメンタリーは、気づいたものはできるだけ
見るようにしています。
それはおそらく自分の郷里も被災していながら、今、自分は東京で暮らしていること、
その場にリアルタイムでいなかったこと、あの体験を本当にはわかちあえないことへの
罪悪感からくるものなんだろうなーとは薄々思っていて。
まあ、だからって過剰に自分を責めたりするつもりはまったくないのですけど
「知らないよりはましかなあ……」ともやもやした状態が続いてはいたのです。
で、「無常素描」は、すごくもやもやした映画でした。
こう言うと褒めていないみたいですけど、そんなことはなくて、
でもだからって「感動した!」とかそういう言葉で表現できるタイプのものでもなくて、
「えらいことになっちゃったよなあ……どうしたらいいんだろう……」という
戸惑いが全体から感じられました。
そして、その戸惑いが、わたしにはすごくしっくりきたのですね。
あーそっか、わたしまだまだ戸惑ってるんだな。
つとめて冷静であろうとしてるけど、冷静なわけないよな。
そんなふうに、当たり前の気持ちを当たり前に認識できたように思いました。
とはいえ、この映画の話をツイッターでやりとりしていたら
やはり、実際に震災をとても近くで体感した友人は
「ちょっと見る気にはなれないなあ」ともらしていて。
どっちが良い悪いじゃなくて、震災から100日以上たつけど、
やっぱりそうなんだよなあと思ったのでした。
by kittarihattari
| 2011-06-17 23:25
| 今さら名画座