2011年 05月 29日
「Lipstick to her」第10便を送りました。 |
立て続けではありますが、「Lipstick to her」第10弾の物資を発送いたしました。
今回の送り先は、支援マッチングポータルサイト「twitforyou」で見つけた
宮城県の東松島市で避難生活を送っておられる方たちのところです。
届いた化粧品が、お役にたてることを心から願っています。
先日、そもそもこのLipstick to herのこころみを始めるきっかけとなった避難所のひとつ、
陸前高田市の民宿で暮らしておられる方たちからの伝言を受け取る機会がありました。
LTHの物資が届いて、箱を開けた瞬間、その場にいた女性たちから
「うわ〜!!」と歓声があがり、場が一瞬華やいだそうです。
そのことを伝えてくださいね、と伝言を届けてくださったのは
そもそもこの民宿のことを教えてくださった方で。
この話を聞いたとき、こみあげるものがあったよとうれしそうに話してくれたのでした。
そして私自身も、この伝言を伺った瞬間、
ひざから崩れ落ちるんじゃないかと思うほど、心底ほっとしました。
ああ、よかった。わたしがやっていることは独りよがりにはなっていなかった。
きちんと、受け取ってくださる方のところに届いていたんだ
という気持ちがこみあげました。
で、なんともなさけない話ですが、ちょっと泣きました。
LTHの支援を呼びかけた立場でこんなことを言うのは
おかしいだろうな…とこれまで控えていたのですが、
このこころみをスタートさせてから、ずっと怖くて仕方がありませんでした。
自分が見当違いなことをしているのではないか、という不安。
善意の押しつけになっているのではないか、という危惧。
ちゃんとニーズに応えられているだろうか、という心配。
「届くのだろうか」という言葉が、ずーっと頭から離れずにいました。
思い、というものはとても良いもののように語られますし、
実際、とてもとても大切なものではありますが、
独りよがりになっている思いは、時に善意であるがゆえに人を深く傷つけもすると
個人的ではありますが、私はそう考えています。
(ほんとめんどくさい人間でサーセン………)
加えて、ご賛同いただいたみなさんのお気持ちに対する責任もありました。
ご存知のとおり、LTHで募っている物資は、少々特殊です。
ポーチを選び、中にいれるアイブロウや口紅を選び、
それらの中身を示すメモをつけるという手間を
ご協力いただくみなさんにお願いしています。
そういうものに込められた労力や気持ちを、自分はきちんと
お預かりして、届けなければいけない。そのこともずっと頭の中にありました。
もちろん、ニーズの移り変わりにはこれからも注視していきますし、
常に自分に「これは本当に当たっているか?」と問いかけながら
いかなければ、と改めて感じてもいます。
けれど、こうして遠く離れたところにいる見ず知らずの方のところに
物資やそこに込めた意図、気持ちが伝わったのも、
すべてご協力いただいたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます。
引き続き、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
by kittarihattari
| 2011-05-29 11:58
| Lipstick to her